第五話:成長し続けるD-project
毎年、夏がくると楽しみにしている食べ物が2つある。
1つは「鱧」だ。特に鱧の落とし(造り)に梅肉をつけて食べるのはやめられない。今年はまだ食べていない。京都の仕事の時かなぁ。。
そして、もう1つが「冷製トマトのパスタ」。もう大好物だ。週に3回でもイイ。先日は、M2のちのちゃんと4年の田口が昼飯に作ってくれた。これがまたとびきりうまかった。「リストランテ:実践センター」でもやるか!
さて、上記2つの食べ物について、読者のみなさんにおいしい店を教えてもらいたい。どうせ夏は全国とびまわっているので、どこの地域でもかまわない。
情報を求む。
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D-project2004がはじまった。
おもえば、アドビの北川さんと「デジタル」「デザイン」の2つのDをキーワードに、ITにふりまわされることなく、子どもの学びをみつめて授業をデザインしていけるような場を作りたいと語り合い、意気投合したのが3年前。1年勝負でやってきたのがとうとう3年目に突入した。
以前、このD-proをNPO化したらどうかということも検討した時期があった。しかし、今はまったくその気はない。NPO化することでのメリットが感じられないからだ。どんなに参加する学校が多くなっても、フットワーク軽く動きやすいコミュニティでありたい。第一、NPO化したらすぐにやめられない。守りに入りたくはないのだ。もちろんNPOそのものを否定しているわけではない。D-proというコミュニティがNPOにそぐわないと言っているのだ。今年もメンバーのニーズと状況をみながら来年度を判断していきたい。今を大事にしていくだけだ。
さて、D-project2004は、4つの柱を軸に活動している。
D-projectの柱:その1「プロジェクト」
今年度、まずは10のプロジェクトでスタートしている。今年は特にリーダーにゆだねている部分が大きい。リーダーの名前を見ればそれも納得していただけると思うが。
・マニュアル作成プロジェクト(リーダー:熊本大学附属小学校前田教諭)
・連画:絵のリレー2004(リーダー:横浜市立大口台小学校佐藤教諭)
・デジタル表現コンテスト(リーダー:和歌山県熊野町立熊野小学校山中教諭)
・ユネスコリーフレット制作(リーダー:三重県暁学園暁小学校水谷教諭)
・子どもの広場(リーダー:枕崎市立枕崎小学校益永教諭)
・高校生のためのデジタル表現活動(リーダー:慶応義塾中・高等部田邊教諭)
・気軽に!デジタル実践(リーダー:京都市立新林小学校山本教諭)
・ユニバーサルデザイン(リーダー:砺波市立砺波東部小学校白江教諭)
・Global School Project(リーダー:金沢市立大徳小学校清水教諭)
・調査研究プロジェクト(リーダー:綾瀬市立土棚小学校河崎教諭)
各プロジェクトにはそれぞれ協賛の企業や団体がついている。つまり、それぞれが協賛交渉をし、共同研究の視点を明らかにしながらの産学あるいは官学共同プロジェクトなのだ。
D-projectの柱:その2「ワークショップ」
D-projectでは、「単なる技術取得研修に終わらない」「授業を想定した受講者参加型」のワークショップが好評を得てきた。そこで、D-project2004では他の団体や教育委員会等へメンバーやノウハウを提供しながら共同でワークショップを行っている。「パンフレット制作」と「連画:絵のリレー」については、昨年に引き続き、研修やイベントで実施する。そして、今年は大門高等学校の江守さんをリーダーに「動画制作〜CM研究〜」のワークショップパッケージ作りに着手している。
これまでに約50の地域や団体からのオファーがあり、D-pro式研修のあり方を広げている。また、D-projectから講師が派遣しなくても地域で研修ができるように、D-projectのサイトからワークショップ研修用パッケージの申し込みができるようになっているのだ。
D-projectの柱:その3「ネット上の情報提供、情報共有」
D-projectでは、Webサイトやメールマガジンで情報を提供するとともに、メーリングリストで情報共有を行っている。現在、約350人が参加。さらに、プロジェクトごとのメーリングリストがあり、それぞれが実践コミュニティを形成している。
D-projectの柱:その4「公開研究会」
D-projectでは、年に2回公開研究会を行っている。
今年度も7月24日(土)に和歌山で開催することが決定している。
ちょうど現在、申し込み受け付け中だ。60名限定なので、ぜひ早めに申し込んでほしい。
今年もD-projectが熱い!