第十四話:合同ゼミ
またまた「ひとりごと」を発する日があいてしまった。
この2週間は、11/13、14に東京工科大学で行われる全日本教育工学研究協議会の連名発表(今回は24本に及ぶ)の論文校正・アドバイスに連日追われている。そろそろ自分のも書き始めたいところだが、たぶんそれはぎりぎりになると思う。しかし、24人はそれぞれ論文の精度を高め、自分が納得するレベルまであげようと本当にがんばっている。私も精いっぱいそれに応えたい。
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先週の火曜日、水曜日は和歌山大学豊田研究室とうちの研究室の合同ゼミ合宿だった。すでにうちの小林や和歌山大学の北川さんが研究室日記で報告している。
全員の卒論・修論、研究にかかわる5分発表それに関するフリーセッション、豊田、加藤、中川のつっこみ。小林、北川2人の学生による話題提供とテーマをしぼった議論。豊田さんのミニ講演と私のまとめ。休憩時間もそこそこに2日間びっちりのスケジュールだった。
夜は夜で、月1回石川、富山県内の教師と行っている「授業力向上ゼミ」にも参加してもらった。9月の発表者は金沢市立三馬小学校の島田さん。2年生の体育リズムダンスの実践発表。学級経営とリズム活動をどう関連させ、生かしているかがポイントだった。討議の絡め方がまだ甘く、参加者全員の今後の課題だ。実践内容自体はすばらしかった。この授業力ゼミは私の専門である教育工学や情報教育とはまったく関係ない。授業力そのものをいっしょに高めていくためのゼミだ。
その後、合同ゼミと授業力ゼミの懇親会を行ったが、20:30〜開始(しかも平日)にもかかわらず、40名以上の参加。清水町小(富山市立)の相川さんは金沢に宿泊して朝の6時に学校出勤に向けて出発したようだ。みんなすごすぎる。
はじめて合同ゼミ合宿を行ったわけだが、
・ゼミ内ではわかっている研究内容でも、知らない相手にゼミ形式で伝えなければならない
・同じ学生、内留同士、わけのわからぬ発表はできない
そのようなほどよい緊張感の中で全員が発表できた意味は大きい。
もちろん、お互いに仲良くなって学生、内留同士が卒論、修論、研究成果を意識してつながる意味もまた大きい。
今回、Win-Winになったことが確認できたので、また来年もやりたいと思う。
最後に、この合同ゼミではホストとなったうちの研究室の大学院生(竹内、笹島、小林)を中心に学生が自分たちで考え、和歌山とのメールでの進行、発表者打ち合わせ、会場設営、司会、タイムキーパーや夜の会のタクシー手配、懇親会切り盛りまですべて運営していた。私がやったことは大筋の2日間の方針を示しただけ。後は何もしていない。本当に育っている。それを感じられたのが一番の収穫かもしれない。