第二十九話:インターネット社会の功罪
2005年の教室を考える会in関東は大成功に終わる。当日は総勢130名くらいの大盛況。中核メンバーは構想から準備まで本当によくがんばった。会場になった内田洋行のご尽力にも大感謝だ。私も自分の役割を果たせて良かった。
「これまで私の実践の研究にからんでこなかった人たち(情報教育ビギナー)への普及」は、自分のこれからの1つのテーマでもある。
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先週末からひどい風邪をひいて完全ダウン。
年に一度くらいは風邪をひくが、こんなになるのは数年に一度だ。
しかしそれでも熱にうなされる中、「あぁあの仕事の引き継ぎしなくちゃ」「あのメールは催促がきているだろうなぁ」と次から次へと思い出す。
やおら起き出し、横になりながらパソコンを開くと予想通りのメールの山。
まったくなぁと思いながらも、しかし、イイことだっていっぱいある。
まずは、大学関係のメールの処理。これだってメールがなければこのうちいくつかは電話でたたき起こされることになったかもしれない。メールだからこそ、「少しの猶予」をもらったわけだ。こちらも送るだけ送ってまた横になることができた。
メールの利点1
○いつでも送受信しておける
しかし、「送るだけ送る状態」は何もこちら側だけでの専売特許ではない。先方もしかり、だ。ちょっと間をおくと、「(再送):、、、」なんてのが頭についたメールもよくいただく。ふ〜〜。
次に書類のチェックメール。これも本来なら大学など現場に行って確かめるべきものを添付ファイルで送ってもらえる。Faxだと確認電話が後からきたりするが、返事もメールでOKだ。ざっと読んでチェック箇所を指摘して完了。
メールの利点2
○どこにいてもできる
しかし、送りやすいがために、移動の多い私にはモバイル環境で添付でつけられるのはたまらないことが多い。時間をかけてダウンロードしたあげくに、「すみません、さっきのはまちがいでこちらがホンモノ、、、、」。ふ〜〜。
なんといっても、急ぎのものがこんなに早く次から次へと相手に届く手段はない。今日中に返さなきゃいけない重要メールも1時間ほどで完了だ。会社や役所等の退庁時間にも間に合った。
メールの利点3
○すぐに反応できる良さ
しかし、すぐに反応するということは相手もそうだということだ。こちらがレスを返したばかりに、倍の返しが来る。「送信メールは受信メールを招く(中川語録:第4章5節)」。こっちは病の床からやっとのことでメールしているのに。。ふ〜〜。
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教育の世界でよくインターネットというと、有害情報、匿名性、個人情報の漏えいなどをどうするんだ、と(特に管理職から)言われることがある。
しかし今こそ、もっと身近な伝え合う手段としての特性の理解を授業でじっくり考えることも大事なのではないだろうか。
あぁまたメールがたくさん来ている。
本当に今のネット社会、良いのか悪いのか。。。。