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2005年09月 アーカイブ

2005年09月11日

第四十三話:D-project夏の陣

9月1日をもってやっと夏期巡業が終わった。うちの研究室の学生もフル操業だった。田口以下本当によくがんばってくれた。小林は年休をとってサポートに駆けつけてくれた。内容については、「研究室日記」をぜひのぞいていただきたい。

打ち合わせに終われる日々。

秋の宮崎中川塾公開研究会相談対応。ジャストシステム新プロジェクト打ち合わせ。D-pro次期取り組み構想打ち合わせ。D-proワークショップe-Learning版構想打ち合わせ。e-スクールin鳥取打ち合わせ。教育工学会大会企画委員会。私の役目はシンポジウムのコーディネータと課題研究の司会、一般研究の座長、発表。11月の全日本教育工学研究協議会連名発表の内容対応。科学技術振興機構研究協力機関研修合宿指示と打ち合わせ。IT学力調査承諾。新世代教室プロジェクト構想打ち合わせ。

その他、書けないけど、今後を左右する重要な打ち合わせ数件。



この夏、もちろん巡業が続いたが、自分が直接行ったかどうかは別としてD-proがらみの研修やイベントがめじろ押しだった。

【プロジェクトオフラインミーティング】

6月のトップ会議を受けてこれまでに、「ユネスコ〜リーフレット制作〜」「教材制作」「動画制作」「学校連画〜絵のリレー〜」「デジタルミニ表現」「ユニバーサルデザイン」の各プロジェクトがメンバーによるミーティングを行う。どのプロジェクトも内容もさることながら、各自の提案が授業としてどうかの厳しい議論。ここが大事。

【パンフレット制作、動画制作等ワークショップ】

この夏、約30地域にてD-pro主催、共催のワークショップが開催された。講師にはD-proが誇るワークショップ運営軍団が大車輪の活躍。特に、田邊さん、益永さんは全国をまわったのではないか。おかげで動画制作ワークショップも研修キットがほぼ完成。今後はe-Learning版の制作に入る。

【連画イベント】

この夏は愛知博への参入があった。素敵なイベント会場で会場と一体となった連画の取り組みはやりがいも見ごたえもあったのではないか。

もう1つは金沢21世紀美術館での開催。地元の小学生がたくさん参加する。

ここ(金沢21世紀美術館)では、D-pro自体をいつか開催したい。

【夏の公開研究会】

昨年は和歌山、一昨年は熊本と、いつも夏に地方で行われているD-project夏の公開研究会だが、今年はなんと2週続きで2ヶ所での開催となった。

まず、D-project in 鳥取が7/30(土)に米子コンベンションセンターで開催された。有田さん、田中さん、池田さんを中心に地元研究会「PICT」のメンバーと米子西高等学校の生徒ががんばってくれた。特に6つのワークショップは秀逸でアナログとデジタルの関係を追究できた。全国大会でも力を借りたい。

その1週間後の8/5(土)、6(日)にはD-project in みちのくが開催される。早々と定員に達しただけあって昼もさることながら三次会まで盛り上がる。稲垣委員長を中心にみちのく情報教育フォーラムのメンバーががんばってくれた。2005年の会とD-proをあわせたような「みちのく」独特の内容にしあげてくれた。

来年の夏の開催地は(D-proが続けば、だけど)まだ未定。あなたの地域でやってみない?

2005年09月12日

第四十四話:釜山滞在記

四十三話、四十四話とたてつづけに発信。(これで今月終わらなければいいが)

さて、9月8日〜12日まで韓国の釜山に滞在した。

ちょうど北海道の夏、というところか。日中は暑いが朝夕は涼しくなる。

釜山で慣れないのがタクシーの運転の荒さ。人にもよるがたいていジェットコースターのようだ。でも食べ物はとてもうまい。人も親切だ。

今回の目的は、Learning Media and Technology for Future Education and
TrainingというConferenceで携帯電話の教育活用の分析について発表するとともに、モバイル教育利用のアジア各国の状況を把握することだ。2人の韓国のキーパーソンとも知り合いになり、さっそくモバイル活用実践校を紹介してもらい月曜日に即訪問までさせてもらえることになった。ありがたい。他にも特に韓国のモバイル用教材コンテンツの状況がわかり、収穫は大きかった。

発表も無事終了。林さん@岡崎女子短期大学が質問対応をがんばってくれる。黒上さんにも質問で助けてもらった。また、論文原稿ではちのちゃんに、発表原稿ではもえちゃんに大変世話になった。

夜は、黒上さん@関西大学、影戸さん、佐藤さん@日本福祉大学、大久保さん@内田洋行、梶本さん@三木市教育センター、石塚さん@静岡大学、そして携帯電話情報モラル教材プロジェクトメンバー等と焼き肉。というか他の日も焼き肉。

携帯電話情報モラル教材プロジェクトの打ち合わせも進む。今回も西田さん、佐和さん、稲垣、林さんががんばってくれる。澤井さん@学情研からもアドバイスをもらう。



写真1:今回Learning Media and Technology for Future Education and Trainingに先立って行われたARECフォーラムの1コマ。Dr.Leeにはその後、ICT実践校を紹介してもらう。

写真2:昼食はいつもビビンバ。左から林さん、呉さん、佐和さん。

写真3:発表した証拠。

写真4:焼き肉屋にはいつもこの2人が。。

写真5:あやしい屋台は市内のあちらこちらに。「ずし」はたぶん「寿司」のこと。

写真6:学生&院生対象のラウンドテーブルが行われる。写真のようにまさにラウンドテーブル!

写真7:ここの店はガイドブックにも載っていない。絶品のトッポッキ。しかも3人前で3000W(約300円)!

写真8:釜山港(日中)

写真9:釜山港(夜景)




2005年09月17日

第四十五話:釜山ICTモデル校訪問(小学校編)

釜山から帰ってきてから、時間的なツケが。。

新世代教室環境プロジェクト打ち合わせ。今後1年半の短期プロジェクトと10年計画の構想を練る。現在の教室環境の常識を超える。ぜひ実現したい。

国語と情報教育プロジェクト打ち合わせ。その後黒川さん、森下さん@光村図書と一献。こちらも次の次の構想を語り合う。いくつかの学会論文アドバイスをメールにて。小林先生@MIMEの依頼受諾。日本教育新聞対談打ち合わせ。

教育実習生の授業助言、研究科委員会(大学院の教授会)、理学部集中講義、附属小公開授業助言。1時間で5つの指導案に注文をつける。三朝西小公開授業事前研究会。2時から4時半とわずか2時間半で2つの授業を見て、その後の検討会。着実に準備が進んでいる感触を得た。



9月9日の午前中に、Learning Media and Technology for Future Education and Training主催のICTモデル校訪問があった。行ったのはMinan Elementary School。

ここは今年度からICTモデル校に指定されている。全校のクラス数は21。

土曜日は現在月一度の休み。来年度は二回になり、再来年度は三回に増えるという。土曜日はいわゆる総合学習的な内容が多いようだ。どこかの国のように、だんだんウィークデーが窮屈にならないと良いのだが。

今回の訪問では「伝統」をテーマにした授業が多かった。科目もさることながら、教室の配置、指導案まできっちり書かれており日本に近い感じを受けた。

参観した授業は以下の通り。

・自由裁量の時間(※日本で言うと総合的な学習にあたる)

 テーマ:伝統的な礼儀作法(4年生):写真3

・社会科と図工の合科

 テーマ:世界の国々(2年生)

・社会科

 テーマ:私たちの祖先のライフスタイル(5年生):写真4−6

・英語

 テーマ:How's your vacation(6年生)

全教室にOHC、プロジェクションテレビ、教師用パソコン、プリンタが設置されている。ICTモデル校だから設置されているわけでもないようだし、教師は日常的にプロジェクションテレビを活用している。つまり、ICT活用に拡大提示するスキルは入ってこない。これも教室に各1台あってこその話だろう。そのような意味で日本も早く教室にあたりまえの機器になってほしい。

コンテンツは豊富で日本のように配給元はさまざまなようだ。が、かなり数も豊富で充実している。日本のようなグループ学習は少ないように感じた。コンテンツも今回この学校であるいはAPECの発表で目にしたすべてのものは一斉授業の提示用のものだった。



写真1:まずは学校教育説明。

写真2:校内は靴にカバーをかぶせる。こういう手もあったか!って感じだ。

写真7;2年生の図工の教科書。しかし、どうやら日本でいう書写も図工で扱うようだ。前のページは書写のページになっている。

写真8,9:教室掲示。ほぼ日本と変わらない。




2005年09月28日

第四十六話:実践研究論文ネタ

11月の全日本教育工学協議会の論文締め切りが迫ってきて、連日、多くの論文に目を通し、手を入れている。それぞれがんばっているのだ。



論文といえば、ときどき実践研究論文について質問を受ける。そのときに、決まって言われる言葉がある。

「何を論文に書けばいいか。ネタがなかなかないんですよね。。」

そりゃそうだ。そのへんにころがっているわけはない。向こうから歩いてくるわけでもない。

日ごろから目をむけ、自分からつかみとり、苦しみながら生みだすものだ。

自ら課題をみつけ、解決していく。

まさに情報活用の実践力そのものではないか。

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