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第六十九話:実践研究論文構想指導の会

先週の土曜日に、実践センターで「実践研究論文構想指導の会」があった。今回からはセンター主催行事として、学部教員を通じて、公開とした。



構想発表を行ったのは、16人に及んだ。センターの部屋がいっぱいになるほど、全国から集まった参観者も多かった。講師は、これで3年目になる藤村さん@鳴門教育大、林さん@椙山女学園大学に加え、村井さん@金沢星稜大学、それにセンターの加藤君だ。講師からは16人それぞれに、するどい指摘が容赦なくとんでいた。

さらに私の方からは、「どうする5つの課題」として、

課題1:研究の目的と実践やプロジェクトの目的をごっちゃにしてしまう

課題2:研究で明らかにすることをタイトルにたてられない

課題3:内容を「てんこもり」しすぎ

課題4:研究の方法のケタが大きすぎる

課題5:言葉にゆらぎがある

の5つを指摘した。

講師の4人からは、構想をたてる手順やてんこもりにならない工夫など、ポイントをおさえたアドバイスが続いた。



特に、自分の実践や学校をフィールドにする場合は、実践がはじまってからでは、もう遅い。いかに構想をしっかりたて、どんな準備が必要か、どんなデータをどのようにとるべきか、充分に「今」計画をたてておくことが重要だ。そうじゃなければ、明らかになることがぼんやりしてしまう。

もちろん、実践者は研究をすることが目的ではない。しかし、実践を研究として考えてみることで、実践を対象化してみることができる。そういう「筋肉」を鍛えることが自分の実践をみつめなおすのにも必要だと思う。



構想発表はまさにここからがスタートだ。まもなく、「ところでどう進めている?メール」を16人に出すことにしよう。

それにしても、この時期に身銭をきって参加した人たちに敬意を表する。きっと実践にもプラスにしていくはずだ。



それにしても学生はよく働く。こういう会の運営は3を言えば、自分達で考えきちんと10こなしてくれる。だんだんセンターイズムが浸透してきた感じがすることがとてもうれしい。

コメント (2)

岩崎@鳥取:

論文構想の会ではお世話になりました。スタートを切ったばかりですが、どう進んでいる?のメールにもきちんと返事が書けるように実践を重ねているつもりです。
さて、先生の文章にもありましたが、本当に学生がよく動きますね。自分で気付いてどんどんやっているような感じを受けます。こちらがお願いしたことに対してダラダラ歩いて資料をとってくるとかでもなく、小走りに走ってさっと対応してくださる学生達には頭の下がる思いです。ということで今回のセンターへのおみやげは学生の深夜のお供にとカップラーメン1箱でした(^
^)
彼らの気付いて動く姿を私の学校の生徒にも見せてやりたいと思います。というよりも一緒に活動させてもらった方がもっと勉強になるかもなぁと思った今回の金沢への旅でした。

匿名:

岩崎先生、『どん兵衛』ありがとうございました!!
田口@センターです。
実は私、指導の会の最中に早速お一ついただいておりました(^ ^A)
うふふ。
いや~、発表がおわるまで緊張でご飯がのどを通らなかったんですよ~!
あれからもどん兵衛には大変お世話になっております。本当にあしがとうございました(^ ^)

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2006年04月25日 00:14に投稿されたエントリーのページです。

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