ここ2週間、二度目の西オーストラリ、マレーシアと、遠征続きでまた「ひとりごと」の間隔があいてしまった。
さて、昨年に引き続き、札幌にてD-projectが行われた。今年は、残念ながら私は鹿児島に飛んでいて参加できなかったが、副会長の2人が実行委員会メンバーとともに、ばっちり進めてくれた。「デジタル教材の活用実践方法〜デジタルを授業に活用しよう(低学年・国語)〜」「「伝える」ために必要なことは何かその活動を支援するコツは〜映像で表現しよう(高学年・国語)〜」というテーマで模擬授業をゴールに、ワークショップを行った。
10社以上の協賛の企業担当者もワークショップにも参戦し、内容の濃い授業づくり&討議が行われた。D-proなので、デジカメで取材したり、コンテンツを実際に授業場面のように動かしたりと、怒濤の8時間だったようだ。
次の日は、ICT活用実践研究ワークショップ「教師塾」in札幌。松下教育研究財団がICT活用の普及と定着の一環として、今年度、私との共同研究ということで取り組んでいる。教師塾は全部で全国5カ所の開催予定。そのトップをきっての札幌での開催だ。このような取り組みに、きっちりと研究助成を行う財団は、まさに組織をあげてICT活用の普及と定着を展開している希有な存在だ。
教師塾は、ICTをどのように活用するか、の前に、どのような授業デザインであるのかを追究するワークショップ型研修だ。午前中は、伊藤さん@円山小の実践を3人の講師が斬り、その改善案を各グループで提案する。その提案もまた講師に斬られる、というかっこうだ。午後も山本さん@生振小の実践発表を参考に「デジタルコンテンツを活用したピカイチの授業場面の提案」が行われた。いずれもポイントは、活用前後の教師の出と板書等アナログ場面との関係性。最後に、この整理をパネルディスカッションでしめる。講師として参加してくれた甲斐さんも、自身の実践をもとに明快にコメントしてくれた。
今回、秀逸だったのが、リピーターとスタッフのアツさだ。メーリングリストでもそれがびんびんと伝わって来た。授業への思い、ICT活用の追究の姿勢、どれをとっても熱い者同士の化学反応が見られた。
また、初任2年目の若い先生の学級経営、授業づくりへのあらたな思いも出て、本当に参加者にとって記憶に残る2日間になたのではないかと思う。
加藤さん、手嶋さんはじめ、実行委員のメンバーは2日続けの研修で大変だったと思うが、参加後の参加者のメールを読んでいると、とても良い研修だったとあらためて思った。ありがとう。すでに来年度の第3回目の開催が決まった模様。