放送大学へ(4/1)
本日をもって、
放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授
として着任した。
これからICT活用・遠隔教育センターがどのように進み、どこで貢献できるのか、加藤センター長はじめ、メンバーと探っていくことになる。
今日は辞令交付や挨拶、会議、顔合わせなどであっという間に過ぎていった。
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本日をもって、
放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授
として着任した。
これからICT活用・遠隔教育センターがどのように進み、どこで貢献できるのか、加藤センター長はじめ、メンバーと探っていくことになる。
今日は辞令交付や挨拶、会議、顔合わせなどであっという間に過ぎていった。
平成21年度の科研費(基盤研究:研究課題名「初等教育国語科における「みる」「みせる・つくる」領域育成向上教育プログラムの開発」)の交付内定通知があった。期日ぎりぎりになって出したのでどうかなと思っていたけど、この研究テーマでとれたことはとてもうれしい。3年間がんばって良い成果をあげたい。
2008年度の成果としていくつかあげていく。
編著として、これまで最高の4冊の著書を発刊した。
4月には、
今日から始める プリンタ&プロジェクター活用授業
中川一史、寺嶋浩介(編著)
学習研究社,全128頁
と
メディアで創造する力を育む―確かな学力から豊かな学力へ―
中川一史、北川久一郎、佐藤幸江、前田康裕(編著)
株式会社ぎょうせい,全250頁
8月には
情報教育マイスター入門
中川一史、藤村裕一、木原俊行(編著)
株式会社ぎょうせい,全118頁
を
そして3月、
電子黒板が創る学びの未来ー新学習指導要領 習得・活用・探究型学習に役立つ事例50ー
中川一史、中橋 雄(編著)
株式会社ぎょうせい,全138頁
を発刊した。
こちらは電子黒板プロジェクトの成果としての著書だ。
また、部分執筆としては、
ICT教育のデザイン
水越敏行、久保田賢一(編著)
日本文教出版,全304頁
では、
「ICT活用授業力向上のための教師コミュニティ,p143-159」を担当した。
レフェリー付きの関連論文は、以下の2本。
寺嶋浩介,中川一史
静止画像データベースシステムを用いた授業実践の特徴
日本教育工学会論文誌,Vol.32(3), pp.333-338
小林祐紀,中川一史
教師の信念を実現するためのストラテジーの関係性の研究
日本教育工学会論文誌,Vol.32 No.2,pp.109-118
国際学会発表は、7月のED-Mediaで4本。
2008.7
Development and evaluation of web-based learning material about appropriate use of mobile phones for elementary school pupils
Tadashi Inagaki, Tohoku-gakuin University, Japan; Rin Kotatsu, Sugiyama Jogakuen University, Japan; Hitoshi Nakagawa, National Institute of Multimedia Education, Japan
2008.7
Development of a Digital Static Image Database System for Classroom Use
Kosuke Terashima, Nagasaki University, Japan; Hitoshi Nakagawa, National Institute of Multimedia Education, Japan; Yoshiyuki Hirose, EPSON SALES JAPAN CORPRATION, Japan
2008.7
The Variety of ICT Utilization in Expert Teachers
Tatsuya Horita, National Institute of Multimedia Education, Japan; Hitoshi Nakagawa, National Institute of Multimedia Education, Japan; Haruo Kurokami, Kansai University, Japan
2008.7
A Study about the Learning Effect of Utilizing Liquid Crystal Pen Tablet at the Elementary School
Masuo Murai, Kanazawa Seiryo University, Japan; Hitoshi Nakagawa, National Institute of Multimedia Education, Japan; Miho Kawagishi, Kanazawafushimi High School, Japan; Yuki Kobayashi, Kanazawa City Kosaka Elementary School, Japan; Nobuhito Matsuno, Kanazawa University, Japan; Masayuki Hasegawa, WACOM Corporation, Japan
学会発表(研究会)が3本、学会発表(大会、総会)が18本となっている。
2008年7月
初等中等教育のICT 活用における学校・企業・研究者間のコラボレーションノウハウに関する検討
中川一史, 堀田 龍也, 日本教育工学会研究報告集, JSET08-3, pp.27-32
2008年3月
初等中等教育のICT活用における学校・企業・研究者間のコラボレーション活動を円滑に進めるための観点の検討
中川一史,堀田龍也
日本教育工学会研究会,JSET08-1,pp.161-164
2008年3月
ICT活用のエキスパート教師による学力向上を意図した授業設計・学習環境設計
堀田龍也,中川一史,黒上晴夫
日本教育工学会研究会,JSET08-1,pp.183-188
2008.11
学習内容の補完・深まりに関する理科ねっとわーくの有用性の研究
小林祐紀、加藤雄一、金岡弘宣、村井万寿夫、中川一史
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
B-06
2008.11
表現を共有し互いに学びあえる場の学習効果
~図工科における表現力の向上を目指して~
坂本真司、中橋雄、村井万寿夫、中川一史、石井徹
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
B-07
2008.11
「実感を伴った理解」をめざす理科授業の実践と評価
~理科ねっとわーくを用いた授業によるデジタル教材の有用性についての検証~
岩崎京子、河村真吾、谷口一登、村井万寿夫、中川一史
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
B-08
2008.11
伝える活動を重視した社会科教育におけるタブレットPCの活用
岡本友尊、中橋雄、村井万寿夫、中川一史、石井徹
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
B-09
2008.11
デジタルノートがグループ学習に与える効果の分析
本岡朋、中橋雄、村井万寿夫、中川一史、石井徹
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
B-10
2008.11
タブレットPCの導入と活用を促進する和歌山市の取り組み
角田住隆、寺下清、岡本友尊、中川一史、中橋雄、村井万寿夫、石井徹、清水康敬
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
E-05
2008.11
伝えることをも重視した理科の観察学習に関する考察
~「観察する」ことから「伝え合う」までの一連の学習におけるICT活用の実践と評価~
成瀬雅海、中橋雄、村井万寿夫、中川一史、石井徹
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
j-02
2008.11
タブレットPCを使った授業に対する意識調査
松居和子、中川一史、中橋雄、石井徹
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
j-03
2008.11
国語科におけるメディア表現学習プロセスの検証
前田康裕、中川一史、中橋雄、佐藤幸江
第34回全日本教育工学研究協議会全国大会論文集
j-04
理科ねっとわーくを用いた中・高校理科におけるの学習効果についての考察
川村 康文・出口 英二・ 村山 保・一木 博・林 壮一・島野 誠大・後藤 哲哉・大坂 厚志・ 中川 一史
日本理科教育学会第47回関東支部大会
日本理科教育学会近畿支部大会発表論文集
2008.10
デジタル教科書の活用が読み取りに与える可能性
佐藤幸江,中川一史, 中橋 雄,前田康裕
日本教育メディア学会第15回年次大会発表論文集
pp.26-27
2008.10
理科ねっとわーくの活用と評価方法に関する研究
村井万寿夫,中川一史,日紫喜豊
日本教育メディア学会第15回年次大会発表論文集
pp.79-80
2008.10
小学校国語科における映像メディアを活用する学習の位置づけの検討
中川一史,中橋 雄,奥泉 香
日本教育メディア学会第15回年次大会発表論文集
pp.81-82
2008.10
メディア創造力育成のための学習プロセスの検証
前田康裕,中川一史,中橋 雄,佐藤幸江
日本教育メディア学会第15回年次大会発表論文集
pp.83-84
2008.10
児童の思考と対話を促す電子黒板活用方法
中橋 雄,寺嶋浩介,中川一史,太田 泉
日本教育工学会第24回全国大会講演論文集
2008.10
PISA型読解力を育成するためのメディア活用に関する実践研究
〜メディアの記号次元に着目した授業実践〜
岡部昌樹,村井万寿夫,清水和久,加藤隆弘,中川一史
日本教育工学会第24回全国大会講演論文集
2008.10
テクノロジープッシュに陥らない教員の授業意図に根ざしたICT活用等の工夫を取り入れる授業改善の考え方
野村泰郎, 孕石敏貴, 林 壮一, 永易敦史, 菅田浩子, 関根光男, 中川一史, 日紫喜豊
日本教育工学会第24回全国大会講演論文集
2008.10
教員のICT活用指導力向上のための研修システムの開発
清水康敬, 中川一史, 堀田龍也, 森本容介, 山本朋弘
日本教育工学会第24回全国大会講演論文集
共同研究の企画と運営におわれる1年だった。ちょっと反省。
今日一日、テレビでは経済対策が15兆円になるというニュースがずっと流れているが、朝一番で、自民党本部において保利政調会長への教育の情報化に対する予算の必要性に関するプレゼンをおおせつかった。今回の経済対策の中に全国の学校約36000校のICT環境の整備があがっている。特に電子黒板機能のついたデジタルテレビの設置については、個人的に切望するところだ。そんな中の政調会長へのプレゼンだ。このタイミングなので、限られた時間でのプレゼンを慎重に行った。デモ機材も政調会長室に持ち込んだ。椿参事官に数値的な裏付けを補足いただきながら、なんとか無事に役目を終えた。太田さん、黒川さん、森下さんには、準備からプレゼン分担まで大変お世話になった。また、生涯学習政策局の増子室長は着任早々、調整に奔走された。次号の自民党の広報誌には、保利政調会長が電子黒板を操作している写真が掲載されているはず。
D-projectは丸7年を終えて、今月8年目に突入した。北川さん(D-pro事務局長)と、「1年の期限でまずは進めて行きましょう」ということで全国の精鋭の教師40名とはじめたのだが、正直こんなに続けられることになるとは思ってもいなかった。しかし、7名の副会長をはじめ、仲間にも恵まれて、先月の総会では、2009年度は12のプロジェクトで参加校を募集、ワークショップも札幌はじめ各地で開催予定になっている。また、2008年度にトライした前田、佐藤と2人の巨匠授業を分解した「実践ガイド」のページも公開する。2008年度には念願だったD-pro実践満載の著書「メディアで創造する力を育む―確かな学力から豊かな学力へ―株式会社ぎょうせい」も発刊した。一般社団法人デジタル表現研究会の運営となり、ますます成長し続ける2009年度になりそうだ。まもなく更新した2009年度版サイトも公開予定。
私と中橋君@武蔵大学の編著(代表)で、新世代黒板環境プロジェクトのメンバーが執筆している「電子黒板が創る学びの未来ー新学習指導要領 習得・活用・探究型学習に役立つ事例50ー」(株式会社ぎょうせい)の増刷が決まった。発売してから1ヶ月での増刷はとてもうれしいことだ。ちょうど、追加経済対策の中に学校への電子黒板の配備が予定されているタイミングを考えると、全国の教育委員会・教育センター担当者や校内の情報担当リーダーにはぜひ読んでいただきたい。購入はこちらから。
久しぶりの休日。午前中は、自宅から車で10分の「海の公園」に潮干狩り。午後は、車で30分の根岸の森林公園で花見。
午前の大臣等へのプレゼンを終えて、午後は東京駅近くの丸ビルでの子どものICT利用実態調査プレスリリースにのぞんだ。この調査は、2008年9月−11月に小学校4年生から高校2年生までの全国の子どもたち10267人を対象に行ったケータイやパソコン、インターネットなどの大規模な利用実態の調査だ。Benesse教育研究開発センターが行ったもので、私も調査・分析に関わっている。昨日は、新井さん(Benesse教育研究開発センター長)、酒井先生(大妻女子大学)とともに、プレスリリースに出席。記者からの質問に対応する。朝永さんが調査結果の概要を発表する。今回の調査では、冷静な子どもたちのネット社会との関わりについて、浮き彫りにできたことが特徴。さまざなメディアがとりあげてくれている。関わったものが、こうやって1つ1つ形になるのはうれしいことだ。
毎日新聞はこちら。
INTERNET WACHTはこちら。
時事通信はこちら。
ITmediaNEWSはこちら。
財経新聞はこちら。
なお、速報値はこちらからダウンロードできる。
午後の子どものICT活用調査のプレスリリースに先立って、文部科学省において、塩谷文部科学大臣、松野副大臣、萩生田政務官、銭谷事務次官はじめ、文部科学省トップの方々への教育の情報化に関するプレゼンをおおせつかった。大臣にも、実際に子どもたちが授業で活用するように操作していただいた。プレゼン終了後もいろいろなご質問をいただいたりして、これまで以上に電子黒板の授業活用等の効果についてご理解くださったものと思う。役目は果たせたかな。
今年度第1回目の授業力ゼミが金沢大学教育実践支援センターで行われた。今年度は毎回の3人ずつの参加メンバーからの発表提案だけでなく、特別講演として3ヶ月に一度、外部講師を招いてじっくり実践の話を聞くことになった。2時間たっぷりと学級づくり、授業づくりについて、うかがうことにしたわけだ。その特別講演の一人目が八崎さん@七尾市立山王小学校。八崎実践の学級経営の肝をていねいに話してくれた。やはりいつ聞いても聞きごたえがある。特に、1時間の授業の話ではなく、年間の学級経営の様子を聞くことで、授業設計というものがいかに日頃の学級経営のベースの上で行われているものなのかを実感することができる。最後に八崎実践の肝として、「脱・形式」「問題解決型学習」をあげながら、以下の観点について、私からコメントした。
・自分の行っていることの影響の実感
・伝わる(伝わらない)ことの実感
・発表ではなく、主張・説得
・知恵を結集せざるをえない場
・思考の可視化
・ものさしの明確化
・脊髄反射での評価
・話をつなぎ、整理していく構成力
次回授業力ゼミは、5月21日の予定。月に一度授業研究にどっぷりひたれる2時間だ。
この1週間は、文部科学省、CEC、JST(事務局と)、JST(コアメンバーと)、日経新聞、メルプロジェクト、ゆめ基金、NHK、SPSS、個別に水越伸さん、村井さん、中橋君、それからもちろん放送大学内部で担当しているFDの研究プロジェクトなどなどと研究や企画・構想の打ち合わせの毎日だった。