日本教育メディア学会の年次大会(全国大会)が新潟大学で行われた。今回は、関連(連名)発表は5本。
◯J1-3「児童による物語文の挿絵が登場人物のイメージに与える影響についての検証」(鈴木さん@横浜市立大綱小学校が発表)
→挿絵を比較するという試みは好評だった。多くの国語の教師にも聞いてほしかった。個人的には、最初に目にした挿絵の影響の強さが大きいと思う。言葉と挿絵のさらに詳細な行き来をさせる授業での考察が次の課題か。
◯J1-4「メディア創造力を育む活用型学習のプロセス 第4学年『新聞記者になろう』」(前田さん@熊本市立飽田東小学校が発表)
→映像をうまく発表にちりばめていた。記事をどう書くかだけでなく、記者としての視点をどう持たせるかというご意見をいただいた。国語の学習の中でどこまで取り入れるのか、今後の課題の1つになる助言をいただいたと思う。
◯J2-1「実践者自身が撮影する写真を用いた、授業の分析・改善手法の開発①」(加藤君@金沢大学が発表)
→研究としては、今後深め広げていく入り口の報告。詳細な分析が必要とのご指摘をいただいた。その通りだと思う。
◯J5-2「メディア・リテラシー教育を阻害してきた要因に関する調査」(中橋君@武蔵大学が発表)
→下記の高田さんの発表と重なったため、こちらは中橋君にまかせた。向かいの教室だったので、軽やかに発表している声は聞こえてきた。たくさん質問等をいただいたようだ。今後どのようにさらに整理してくいかがポイントか。
◯J6-2「水族館におけるi-Pod touchを活用した小学生との連携学習活用の試み」(高田さん@海の中道海洋生態科学館が発表)
→活動のユニークさについて評価をいただいた。これを今後どのようにコンパクトな形(パッケージなど)していけるか、について、高田さんと構想に入る。
どの発表も今回は通過点のものばかりだ。今後にうまくつながるようにいっしょにがんばりたい。
今回の学会では、学会に関するもろもろの打ち合わせをはじめ、伸さん(水越さん@東京大学)とワークショップ開催の打ち合わせ、中橋君、寺嶋君と研究打ち合わせ、前田さんとプロジェクトに関する打ち合わせなど、いくつかの案件についても進めることもできた。