もうかれこれ5、6年になろうか。毎年、この総合の研修の公開授業&ワークショップの講師として浜松を訪問している。今年は市立和田小学校の杉本先生の授業公開をもとに、参加者で討論する。4年生の「天竜川に学ぶ」という90時間におよぶ総合の46時間目の授業だ。今はあまりこのような長丁場の総合は少なくなってきているように思うだけに、重要な提案に思う。授業後は10グループに分かれて、杉本実践を斬るいつものやり方だ。ファシリテータとして入っているセンターの研究員も鍛えられている。討論では、実に多彩な意見やアイディア、改善案が出される。また、杉本さんは、学級をここまでうまくまとめあげてきた様子が授業にあらわれていた。
私からは、杉本さんの単元構成を受けて、総合のおさえるべきポイントとして、
1)様々な体験活動を行う
◯教師がどのような学習課題を持たせたいのか
◯教師がどこまで対象の教材研究を積んでいるか
2)子どもたちが体験活動から感じた中から自ら課題を設定する
◯教師がどのように助言できるか
◯教師が「収束」と「拡散」をどのように整理・提示できるか
3)追究方法を考え、自分の力でまとめる
◯自分でまとめる力を、どのように鍛えているか
◯教師がどのような「段階」を見据えているか
4)対象の特長や利点、問題や改善点などに迫る
◯教師が場や時間の保証をどこまでしているのか
◯社会の影響を実感させられるのか
などについて解説する。
だんだん総合の充実した研修等がなくなる中で、毎年じっくり授業研究に迫ることのできるこの研修会は貴重な存在だ。
研修会後は、所長、主幹、森本指導主事、河部指導主事他、センターのみなさんと一献。
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天竜川・浜名湖地区総合教育センター、総合的な学習の時間研修(10/7)
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