ED-Media2010(6/30)
トロントもあっという間に最終日。昼間は部屋にこもって原稿書き(泣)。
ED-Mediaに参加。内容的には今年はモバイル系の開発ものが多かった気がする。
今回は、「The Digital Teaching Materials are Utilized for the Science Education」というタイトルでの発表。村井さん@金沢星稜大も4回目ともなると、もう手慣れたもの。終了後、イタめしで打ち上げ。
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トロントもあっという間に最終日。昼間は部屋にこもって原稿書き(泣)。
ED-Mediaに参加。内容的には今年はモバイル系の開発ものが多かった気がする。
今回は、「The Digital Teaching Materials are Utilized for the Science Education」というタイトルでの発表。村井さん@金沢星稜大も4回目ともなると、もう手慣れたもの。終了後、イタめしで打ち上げ。
第1回の運営委員会(親委員会)の会議。今日は国内の政策の動きや海外の動向についての意見交換。私は韓国とフィンランドの状況を説明。現在、児童生徒一人ひとりに対応するデジタル教科書の話題がよく出ているが、私は、やみくもにどんどん進めようという論調にも、何が何でもとにかく反対という論調にもくみしない。可能性はおおいに検討しつつ、その課題や学校・教員へのランディングの方法の吟味など、慎重に進めるべきだと思っている。本委員会でもそのことを主張した。そういう意味では、この委員会では教科別にじっくり検討できそうな雰囲気で良かったと思っている。
本委員会に貢献できるようにがんばりたいと思う。
朝から打ち合わせやセンター長、部門長、事務方での連絡会議などが続く。夜は、北川達夫さんとの研究打ち合わせ定例会。だいぶ研究の骨子が固まってきた。具体的な作業や渡航計画についても確認。
熊本市国際交流会館において、ICOME2010が行われた。今回は、お手伝いもあり、前日から熊本入りした。韓国のByonさん等とも1年ぶりの再会。
いつも思うことだが、ICOMEの一番の魅力は、学生にとって貴重な体験ができるラウンドテーブルが組まれていることだ。ぜひ日本の学生にはチャレンジしてほしいと思う。
関連の発表としては、
1)The Reseach Trends of using an Interactive Whiteboard
Kosuke Terashima, Yu Nakahashi, Hitoshi Nakagawa
2)Development of Format that Improves Effect on Reflection by using Digital Camera in Class
Koh Fukuda, Hitoshi Nakagawa, Takahiro Kato
の2件。特に、福田の発表は、ラウンドテーブルのアワードを獲得した。昨年のリベンジでのぞんでいたので、私もうれしい。
16日のメディア学会理事会を経て、2日間、ICOMEに引き続き熊本市国際交流会館で行われた。今回はシンポジウム「ICT環境整備と授業改革」のコーディネートを担当。司会の久保田会長、パネリストの齋藤参事官(文部科学省)、宇治橋さん(NHK)、山本先生(熊本県教育庁)、寺嶋先生(長崎大学)には大変お世話になった。フロアから質問や意見もたくさん出て本当に良かった。
関連の発表は、
・コミュニケーション力育成の指導状況や指導時期に関する教員向け意識調査の分析
山本朋弘、中川一史、村井万寿夫、秋元大輔、藤本康雄,pp57-58
・モバイル端末を活用した授業の設計と評価に関する事例研究
寺嶋浩介、中橋 雄、中川一史,pp39-42
・メディア創造力育成のためのリーフレット制作学習に関する教師の支援
前田康裕、中川一史、中橋 雄、佐藤幸江,pp95-96
・小学校国語科中学年における「見ること」「見せること・つくること」領域のカテゴリーと到達項目の生成
中川一史、佐藤幸江、前田康裕、中橋 雄,pp97-98
・Web共有ボードを用いた共同学習での情報整理が表現意欲に及ぼす影響
杉 聖也、山本朋弘、中川一史,pp99-100
・小学校低学年の言語活動場面におけるICT活用一覧表の作成と授業実践の評価
松山明道、山本朋弘、中川一史,pp101-102
の6件。うち3件が地元熊本の先生がファーストオーサーの発表。
最終日の昼は委員長をやっている研究会委員会。開催日程や予算執行、研究会予稿集などについて、メンバーで検討。
約1週間の熊本滞在。いろいろ役割もあり、そろそろ体もぼろぼろ。
5/27にプレスリリースがあった和歌山県、インテルとの共同研究「T21プロジェクト」のキックオフミーティングが和歌山市内で行われた。このプロジェクトは、児童生徒一人1台のタブレットPCを活用しながら、活用型•探究型学習の授業モデルや研修プログラムを開発•評価していくことを目的としている。県内協力校5校の先生方、和歌山市の情報教育研究員の先生方、県と市の教育会関係者、企画•研究推進のコアメンバー、インテル関係者など、総勢40名以上が集まった。
ドリルなどをパソコンでやってみる、実物投影機で大きくうつす、などと比べるとたしかに敷居が高い。ただ、上記の点で、どのような授業ができるのか、課題は何なのかなどをきちんと明らかにしていかないと、現在、ニュースでよく出てくる児童生徒一人ひとりのためのデジタル教科書や端末の活用などは絵に描いた餅になってしまう。このT21では、わりと小規模のプロジェクトで、学校と深く関わりながら、進めていくところがミソだ。経過については、またここで報告したいと思う。
2010年6月28日~7月2日まで、カナダのトロントにおいて行われたED-Media(Educational Multimedia, Hypermedia and
Telecommunications)2010連名の発表「理科教育用デジタル教材の活用」(村井さん@金沢星稜大学がファーストオーサー)がAwarded Paper10本のうちの1本に選ばれた。10本の受賞国は、カナダ(3)、日本(3)、英国(2)、アメリカ(1)、オーストラリア(1)。
本発表においては、科学技術振興機構(JST)が開発したデジタル教材と、小学校、中学校、高等学校における特長的な実践例を紹介しながら、実際に本デジタル教材を活用した授業例をともに「デジタル教材を視聴した後で観察・実験の見通し(目的意識)がどれだけ高まったかを明らかにする。」「観察・実験の後でデジタル教材を視聴することで、児童生徒の学習課題に対する論述内容がどれだけ高まったかを明らかにする。」等について言及した。
研究課題
Murai, M., Nakagawa, H., Kobayashi, Y. & Matsuno, N. (2010). The Digital
Teaching Materials are Utilized for the Science Education. In Proceedings of
World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and
Telecommunications 2010 (pp. 3672-3675). Chesapeake, VA: AACE.